10円寿司【愛媛グルメ本】鮨

愛媛グルメ本【愛媛旅楽】

値段も風景もタイムスリップ 驚愕の10円寿司
美味しいもの 愛媛

10円寿司

すし
10円寿司
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愛媛県今治市。ここにとんでも無い名物寿司があると聞いて伺った。

今治街道をヘアピンに曲がった細い道沿いにその噂の寿司屋はあるのだった。

10円寿司 10円寿司

見るからにレトロな店先には「名物十円寿司」の看板と提灯がかかる。
ちょっと遅くに訪れたおかげか、店前の駐車スペースも空いていた。

10円寿司

恐る恐るガラス戸を引く。先客は2名。カウンターで寿司を食べている。
座敷が数席あるがテーブルの上には食事済みの食器が残っている。
昼時は忙しかったのだろう。

奥の部屋は食事処か、はたまたご主人と奥さんの休み処かはわからぬが、
まさに昭和の風景が平成の世の中を気にも留めない様子で佇んでいるのであった。

10円寿司

背中の曲がったおばあちゃんと手際よく寿司を握るご主人が笑顔で「いらっしゃい」と言ってくれる。
ちょっとほっとしてカウンターの丸椅子に座り、お決まりの10円寿司1皿と吸い物を注文。

10円寿司 10円寿司

カウンターはお世辞にも綺麗とは言えない。ハエが数匹、リボンにもかからず飛んでいる。
こぼれたたれもそのままである。でも、思う。これが精一杯なのだ。
どう見ても80歳を越えるご夫婦が、次々入る注文をこなしながら、手際よく片づけができるだろうか。

そんな事を思いながら待っていると吸い物がやってきた。こちらはおばあちゃん製。
骨の食感が味わえるいわしのつみれが2個、正方形の木綿豆腐が2個。
ぱらぱらと散らされた葱。濃い魚のだしの香り。200円。

10円寿司

おじいちゃんがリズミカルに握った10円寿司。1皿に25個、繭玉ほどの大きさの寿司が並ぶ。
愛媛の新鮮な海の幸が、絵の具のチューブのようにずらり。
たれが初めからつけられているのが蛸、白いのは烏賊、鰤の若魚ヤズ、鯵、太刀魚、鯒(コチ)。
4つづつほどが握られているのだが、烏賊と蛸以外は、当方には味の区別がしにくい。
これらにテーブルの上のしょうゆだれをハケで塗って頂くのである。

車でなければ酒と共に頂いたら更に良いだろうと思われるが、素で頂いても
一口で一気に旨みを感じることができるこの小さな寿司のバランスは見事の一言。
ボリュームも想像以上にあり、人気のせんざんき(から揚げ)500円を頼むと苦しくなりそうなほど。
驚くことなかれ、10円寿司の看板に偽り無く、この1皿でたったの250円である。

厨房には喧嘩もしながら、最後には笑顔になるおじいちゃんとおばあちゃん。
こうやって何十年もやってきたのだろう。
10円寿司に流れる時は変わらず、そして何十年も続く変わらぬ味がある。
本当にタイムスリップをしたようで、懐かしさにくらくらした。

言っておくが、10円寿司のこの店内は、潔癖症の方には向かないであろう。
たぶん居心地は良くあるまい。
その場合はテイクアウト300円を利用すると良い。

この雰囲気も何もかもひっくるめて、愛せる方は、一度足を運んでみて欲しい。
寿司は間違いなく美味である。

いつまでもこの店があって欲しい。そう願う故、興味をもたれた方に是非おすすめしたい。
この他、上寿司350円、天麩羅、あら煮などのメニューもある。



10円寿司
寿司

愛媛県今治市衣干町2−2−63
電話0898−22−7519 営業時間 12〜23時 ※月曜定休(祝の場合は翌日休)




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